ダイナミックRAMプレビューとは?

ダイナミックRAMプレビューとは?

VEGAS ProのダイナミックRAMプレビューを作成機能は

PCメモリ上にプレビュー結果を保存して、高速にプレビューできるようにする機能

です。

 

例えば

  • 高解像度の動画を扱ったり
  • 処理の重いFXを使ったり
  • 低スペックなパソコンで編集したり
  • 倍速再生したり

すると、処理が重くてプレビューがカクカクになることがあります。

 

そういうときにダイナミックRAMプレビュー機能を使うと

「設定した区間のプレビューを事前にパソコンのメモリ上に展開しておいて、プレビューの際にはメモリ上から持ってくるようにすることで、サクサクプレビューできるようにする」

みたいなことができます。

 

なので例えば

「プレビューで確認したいけど、プレビューだとカクカクしすぎて良く分からない・・。でもわざわざレンダリングするのは面倒くさい・・。」

みたいな用途で重宝します。

ダイナミックRAMプレビューの使い方

使い方は超簡単です。

以下の2ステップだけです。

  1. ダイナミックRAMプレビューしたい範囲を範囲指定する(タイムライン上部をドラッグで範囲指定できます)
  2. メニューのツール → ダイナミックRAMプレビューを作成をクリックする
    (もしくはShiftBを押す)

    ▲開始するとシークバー(現在位置)が自動で動きます

 

これであとはプレビューを開始すると、ダイナミックRAMプレビューで指定した範囲だけサクサク再生できるようになります。

キャッシュの破棄

作成したダイナミックRAMプレビューのキャッシュを破棄するには

  • プレビューウィンドウのサイズを変更する
  • プレビュー品質を変更する

のどちらかを行います。

メモリが足りない場合の挙動

設定項目から「ダイナミックRAMプレビューにどれだけのメモリ容量を使えるようにするか」を設定できるのですが(後述しています)

このメモリ容量が小さすぎると、「1~100までの範囲のRAMプレビューを作成しようとしたのに1~30までしか作成できなかった」みたいなことが起きるので注意です。

▲メモリ不足の場合の挙動

→RAMプレビューの作成が終わった後に範囲指定が狭くなる

▲正常な挙動

→RAMプレビューの作成が終わった後も範囲指定はそのまま

ダイナミックRAMプレビューの設定

ダイナミックRAMプレビューで使用するメモリ量は

オプション → ユーザー設定ビデオタブの中の最大ダイナミックRAMプレビュー(MB)という項目で決められます。

  • この項目の値を大きくすると
    →ダイナミックRAMプレビューで使えるメモリ量が大きくなる 
  • この項目の値を小さくすると
    →ダイナミックRAMプレビューで使えるメモリ量が小さくなる

 

基本的に

  • 高解像度であればあるほど
  • 高画質であればあるほど
  • 範囲指定が長ければ長いほど

使用されるメモリ量は多くなるので、多めを指定しておいたほうが良いと思いますが

RAMプレビューにメモリを喰われすぎてVEGAS Proのメモリが確保できなくなり結果的にVEGAS Proの動作が遅くなってしまっては元の子もないので、「最低限VEGAS Proを動かすのに必要なメモリ」だけは確保できるようにしておきましょう。

 

 

ちなみに0MBを指定した場合は、ダイナミックRAMプレビューを作成の項目が無効になります↓。

▲非アクティブ(選べない状態)になる

リージョンとの応用

ダイナミックRAMプレビューを作成しても、タイムラインには「ここからここまでをダイナミックRAMプレビューを作成した」という風な表記はされません。(これは不親切だなーと思うのですが)

なので「どこからどこまでのRAMプレビューを作成したのか」が分からなくなります。

そういうときはリージョン機能を使って、「ここからここまでをダイナミックRAMプレビューを作成した」という風に書いておくと分かりやすかったりします。


参考マーカーとリージョンの使い方

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